おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

雨水を捨てないものは

屋根型集水装置

 畑で手を洗う際などに利用する水を貯める装置を、できるだけ手間をかけずに製作した。災害時等に利用することも念頭に有って、足の部分は高さの違うペットボトルを立てただけだ。うまくすれば一、二時間程で組み立てられる。

 

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 スジの入ったスレート板は住宅の外壁板で、斜めに配置している。下流側のオレンジ色の雨樋に集まった水をストロー(曲げられるタイプ)で花のキャップのついた2リットルのペットボトルに集める構造だ。スレート板表面の溝の交差部に45度斜めのガイドを追加して途中から水が流れる幅を10cm程狭めるようにした。

 新たに購入したのは排水口用の金属の網カバーと潅水用ボトルキャップ(いずれも100円ショップ)のみだ。雨樋はレーザープリンタのトナーカートリッジの不要になった保護カバーで、中央の部分で取り付け用の木材に木ネジ一本で止めてある。木材は両端でクランプを使ってスレート板に取り付けてある。

 使ってみると、大雨のときはボトルが直ぐに満杯になる。一方、弱い雨だといっこうに水がたまらない。実験してよく見てみると、スレート板の下端で表面張力によって水が後ろに廻って雨樋に入らないことが分かった。雨樋に落ちるように長さ30cm程のアルミのL型部材を追加した。

 2本以上のボトルに貯まるようにしたいが、使い勝手を考慮するとあまり良い考えが思いつかない。

急冷してはいけないものは

原子炉格納容器

 30年以上前に入手した米国の技術雑誌が出てきた。今朝のM7.4の地震の後、ニュースで福島第1原発女川原発等の点検の状況が報道されていたが、日本のような地震国で安全が保たれるとは到底信じられない。

 その訳は

 

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 この雑誌の中で「ひび割れが突破口になるとき」と題する記事が有り、金属疲労についての最新(1980年代の)の情報が記述されている。

 原発の報道では冷温停止(華氏200度以下)しているとの表現を耳にするが、上の記事では格納容器が緊急冷却装置により華氏200度(摂氏95度付近)以下に急冷されると、金属内のひび割れが急拡大することが指摘されている。(25ページ)

 急に冷やすことにより格納容器が高圧に耐えられなくなるのだ。

 より詳しく書くと、上記の記事では、それ以下の温度で材料が非常に脆くなる「基準温度」(reference temperature)というものが存在し、原発が稼動中に核燃料からの中性子線に曝されている格納容器の金属は「基準温度」が華氏200度以上にもなる(注:華氏200度以下にするとひび割れが急拡大することを意味する)と記述されている。

 すなわち「冷温停止」の状態は「基準温度」以下であり、仮に非常時に急激に冷温停止の温度までもってゆくと爆発するおそれが一気に高まるのだ。

 チェルノブイリ原発事故の場合も制御棒を一気に操作した結果、ポジティブスクラムという状態になったのが事故の原因だといわれている。

 日本は上記の記事が書かれるずっと前に設置された40年以上経過の原発を稼動させようとしている。

 

 

 

自然環境に負荷を掛けないものは(1)続き(1)

オートファジー(自食作用)

 大隅教授のノーベル医学生理学賞受賞について書いてから一月以上経ち、紅葉の季節本番になった。

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  昨日の冷たい雨の中の横浜市港北区の写真だが、昨年と同じ紅葉も植物が身につけた活きるための作用を教わった後の目でみると更に新鮮な感じがする。

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 こちらは一月ほど前に東横線の地下化に関連して別な角度からの画像を紹介した横浜市神奈川区の沢渡中央公園の今の景色だ。

 

シマノインター7つづき(2)

内装7段折りたたみ自転車

 前回はシマノの内装7段ハブSG-7R46を使って後輪を組み立て、倒立させたフレームに取り付けるところまで書いたが、ローラーブレーキやシフターを取り付けて組み立てを終えた様子はこんな感じになった。

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 サドルをスポーツアラーというイタリアの一般向けの製品に交換した。これは重量を抑えたいという理由も有ったが、見ためはオリジナルより精悍になり、30年近く前の自転車には見えなくなった。

 試乗するとギヤの反応がいまひとつ鈍い。それどころか、シフターの操作通りにならなくなった。止むなく帰って点検することにしたが、2ヶ月以上作業してきた結果がこの程度という無念さが頭をよぎった。しかし、

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 シフトレバーから続く変速機のワイヤーのハブ位置での取り回しがおかしい気がする。シマノの内装変速機のシフター(SL-7S50のワイヤー長160cmのものを使用)は良くできていて、ハブでのワイヤーの微調整が不要になっている(その代わりハンドル上のシフター側で微調整ができる)。そのため、プラモデル感覚で組み立てたのが安易だった。

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 このようにするのが正しい方法だった。知っていれば上の写真の状態が間違っているのは明白だが、初めてのため、何となく作業を終わらせていたのを反省した。

 

つづく

 

放っておけないものは

格差

 カエルと白い鳥について書いたが、格差を広げる今の状況は許し難い。

 見て直ぐに分かる野菜の場合、たとえば先に発芽した苗が養分を独り占めしてしまう。

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 こうなると大きい方はどんどん大きくなり、小さい方は同じ性質なのにほとんどそのままだ。

 そうならないように種を少し間隔をあけて蒔くようにしている。互いに競争させて早く育てるという考え方も有るが、大きくならない苗を作るのはマイナス面が目立つ。

 上に対して、コンパニオンプランツという互いに助け合う場合も有る。

 マメ科の植物が良く知られているが、それ以外にもいろいろの組み合わせが有る。

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 いちごの横にネギ、その奥にニンニクを植えた。ネギは根の周囲に抗生物質のような作用を持っており土壌の悪化を防ぐため、にんにくはアブラ虫の対策だが根の深さが異なるためイチゴと競合しない。

 野菜作りについて言えば、農薬に頼らないでうまく育てる方法が進歩を続けているが、未だ広く実践されてるとは言えない。

 競合させるのとは逆に助け合う組み合わせで効果が得られる。

 

 

太古から変わらないものは

王様を欲しがるカエル

 ニュースサイト the Guardian によれば11月8日は世界が失神した日だ。背景を知るにつれて頭に浮かぶのがイソップ(米国ではエイソップ)童話の棒切れに飽きたカエル達。

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 今ははっきりとは見えないが写っているのは大きめの白い鳥だ。

 皮膚が弱いカエルは激減しており、イソップの時代とは違って食われるまえに住む場所がなくなるという問題に直面している。

 

 

部品を替えられないものは

米国製サンダー

 紙ヤスリを使用したヤスリがけを電動で行う装置であるが、スイッチが入らなくなった。

 とりあえずビスを緩めてみると2つに割れた。

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 驚いたことに、モーターの回転部分の一部が剥き出しで出現した。

 電気製品が壊れるときは電源の配線が断線している場合が多いので、簡単な修理で復活することが多かったが、ここまで合理化された内部構造を見たのは初めてだ。

 ただし、ハンドル上部の黒いゴム製のカバーの下にある問題のスイッチは、作りが安易なものだ。スイッチをオンにしたときには内部にある可動接点がその下に有る配線用の端子に押圧される構造なのだが、ケースに固定されているはずの配線用端子自体が緩んでいて手で簡単に動かせる状態になっていた。

 最初に配線用端子が下がってしまったときに、電気的な接続が不安定になって、その部分で発熱が生じ、回りの樹脂を溶かして更に緩んだものと思われる。

 残念ながら、専用のスイッチが使われていて交換不能なため、応急措置として、端子が下に移動しないように合板の小片を挿入した。

 これでスイッチが入るようになったが、ふつうなら修理不能で廃棄されるのだと思う。

 昔の日本製の電気器具などとは正反対の合理的な設計だが、一度壊れるとパーツの交換が簡単にはいかない。このため再度の全額の出費が必要になると思う。今回は辛うじて使える状態が保てた。