甘藷
江戸の飢饉を救った植物学者の青木昆陽で有名なさつまいものことである。
いろいろなブランドの美味しいさつまいもが食品売場を賑わしている。実は芋を収穫した後の蔓(つる)を植えて温かいところに置いて置くだけで、春になればまた芽が出て、いわば永遠に生き続けられる植物なのである。
その強さには驚くばかりであるが、冬の寒さを乗り越えることだけが唯一のハードルだ。(青木昆陽にとっての最初のハードルは毒が有るという根も葉もない噂だった。)
享保の飢饉など江戸時代の大凶作の際に何百万人という人々の命が救われたのはさつまいも自身の強さと、寒さを乗り越える方法を見つけ出した青木昆陽のおかげだ。
それに倣って、芋づるの3年越しの越冬の準備に取りかかった。