おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

手放せないものは

80年代始めのステレオラジカセ

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 今は社名を聞くこともなくなってしまったアイワの製品でAM、FMステレオの受信とマイクロカセットによる録音再生が可能な小さなラジカセだ(調べてみると、最近、十和田オーディオという秋田県の会社がアイワブランドで製品を販売しているとのこと)。

 残念ながら、メカ部分はゴムの劣化でうまく動かないが、ラジオの部分は完全に動作する。

 90MHz以上のワイドFM(AM放送番組のFM放送)が始まっていることに加えて、当時の手が込んでいて非常に精巧なもの作りが分かる貴重な品だと感じ、今回現役復帰を目指した。

 手始めに音量調整の薄型ボリュームの劣化が激しくて雑音がひどいのを直すことにした。

 同じパーツが手に入らないので、無理を承知で通常の16ミリ径の2連ボリュームを使って修理することにした。

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 裏蓋が閉まらないので、止むなく裏蓋のボリュームの角が当たる部分を糸鋸を使ってカットした。

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 ちょっと雑なやり方になってしまったが、以上の修理でFM放送に加えてAM放送もクリアな音質で聴くことが可能になった。

 ついでに、電池駆動(単三電池4本)に加えてACアダプタも接続できるようにした。

 具体的には、壊れてしまったイメージスキャナの付属品で、残っていたACアダプタ(12V)を使ってDC−DCコンバータを介して6Vを供給するのだが、これについては、守らなければならない事項が多いので、別途記述しようと思う。

 尚、今回のような修理に限らず、電源については、充分な知識と技術の無い方は絶対に手を加えないで欲しい。

蟻ではないものは

蟻そっくりの虫

 家族が窓の内側で赤い蟻を捕ったとのことで、先ず思い浮かんだのがヒアリ。コンテナの荷物などに紛れてついに我が家までやってきたのかという不安が頭をよぎる。

 捕まえた「蟻」をルーペで拡大してみると体長約7mm、ネットで調べると、ヒアリは6mm位までらしく、「腰」のあたりに2つの「コブ」があるのが特徴とのことで、ちょっと違う。

 ヒアリと間違えられることのある在来種の蟻かもしれない。 

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 上の写真の通り、ばらばらになってしまい、腹の大半が失われた状態だが、見かけはどうみても蟻以外の何者でもない。

 ところがレンズを通して頭の部分を良くみると大きな2つの目が無い。その代わりに小さな目がいくつもついている。

 ここまで来ても、まだ「蟻」から頭が離れず、ネットで「目が沢山ある蟻」について調べたりした。

 結局、辿りついたのが「アリグモ」。どう見ても蟻にしか見えない蜘蛛がいるとは知らなかった。危険な虫と間違われてかわいそうな結果になってしまった。

 それにしても自然は何故そんなそっくりさんをつくるのか不思議でならない。

直ぐには分からないものは

パソコンのエラーメッセージ

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 15年ほどデータロガー(例えば気温などの観測データを継続して記録するもの)として動かしていたリコーチャンドラという愛称のサブノートパソコンが、書き込みオーバーで止まってしまったため、分解してHDDを取り出して余分なデータを消去した。

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 これはキーボードを外したところで、マザーボードが写っている。

 この裏側に850MバイトのHDD(今の製品の千分の一位の容量)が取り付けられている。

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 これは同じマザーボード(予備に購入しておいたもの)の裏面の様子で、黒い部分にHDDを取り付ける。

 ところで、冒頭のスクリーンのエラー表示はI9990305という数字(最初はI(アルファベット))で、過度に専門的なため当然マニュアルにも出ていない。(追記:これは間違いで、巻末に出ていたのを見落としていた。)

 困ってしまい、ネットでしらべたところ、IBMのノートパソコンに関係するサイトで少なからず、この数字がヒットした。

 リコーチャンドラはたしかライオスシステムというリコーとIBM合弁会社の製品だったと思う。

 この数字の意味するところは「OSが見つかりません」とのことだが、問題はそれだけでは答えが出ず、いろいろな原因が考えられることだ。

 例えば、

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 パソコンの裏側のメモリースロットの上に載せられている黄色いリチウムバッテリー(CMOSバックアップ用)が放電していると、BIOS(OSの下位にあるベーシックIOシステム)の動作がエラーになり起動不可能になる。

 このため、普通は最初にこのバッテリーをチェックすることで、余分な分解作業を回避できる可能性がある。

 測定してみたバッテリーの電圧は2.91V(3Vのバッテリーが一般的)でまだ余裕があるようだった。

 このため、別な原因が有ると考えられる。当然コネクタ類の接続はチェックしているので、もう一度HDDを取り出して別なパソコンでチェックする必要がある(やれやれ)。

 今回はちょっとやっかいな状況になってしまった。

 うまく解決できる可能性は50%以下かもしれないが、後日また報告したいと思う。

測らないと分からないものは

水晶発振器

 雨の季節で、以前に作成し10年以上休まずに動かしていたFMチューナーのメンテナンスのために、トランジスタ一石の10.7MHzの発振回路(コルピッツ型発振回路)を作成した。

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 写真のように手持ちのパーツを使って、ケースの大きさに合う古い基板上に組み立てたもので、逆さに10.700の数字が見えているのが水晶発振器だ。

 回路を組み立てたものの、手間を惜しんだため情けない見栄えで、実際に動作しているのか否か、また目的の周波数が得られているのかが問題だ。

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 そこで、これまたずっと作成中のままだった秋月電子通商の周波数カウンタ(TCXOを使っているため無調整で正確な測定ができるキット)をあり合わせのシャシー(2枚のアルミ板を組み合わせただけだが、ゴム足付き)に据え付けて上述の発振回路を測定してみた。

 その結果10.7MHzの99.95%の周波数で発振していることが分かった。約2000分の1の誤差で、実用上十分な性能だと思う。

 尚、上の写真に見えている発振回路(ケース入り)の外観は次の写真の通りで、手前に見えているのが乾電池2本と昇圧回路による5V電源だ。

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 5V電源の昇圧回路は秋月電子通商で販売されている安価なIC(HT7750)を使ったもので、200mAの電流まで出力可能とのことだが、入力する電源の電圧が低いと出力電圧、電流などの性能が落ちるらしい。ただし、100uHのインダクタは手巻きの大きくて余裕のあるものを使用しており、今回のような目的には十分と思われる。

 

寿命が無いものは(2)

甘藷

 畑に設けた温床の中のさつまいもの今の様子だ。昨年の収穫時にとっておいた蔓で、冬の間はリビングの片隅で寒さをしのぎ、暖かくなった4月に温床内に移植したものだ。

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 左側にべにはるかという品種を植え、右の方に鳴門きんときが有るのだが、未だ成長が遅いようで、べにはるかの方が冬越しが容易だった(さつまいもは冬の乾燥が苦手で水やりが重要だが、冷水は良くない)。ちなみに甘さは同等だが、割ったときの色はきんときの方が美味しそうに見える。

 

同じ科とは思えないものは

ナス科の野菜

 じゃがいもの花の時期になり、写真を撮った。じゃがいもはナス科の野菜だが、食べる部分が違っていて、すぐにナスと同類とは考えづらい。

 ところが花を比べると非常によく似ている。

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下がナスの花の拡大した写真だ。

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色も形もそっくりだ。

スイカ(2)

同種でも同じでないものはスイカの葉

 スイカに限らず、同じ野菜でも品種が違えば当然ながら見た目も異なる。

 今回、苗作りが遅れているついでに写真で比較してみた。

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 左が4月1日に播種してポットに移植し、植え付けの待機状態の中玉のシュガーベビーで、右が四月上旬に播種した大玉の金山という品種だ。

 丸いのは双葉で区別がつきにくいが、本葉はかなりの違いが有る。

 今年は植え付けがかなり遅れてしまったが、8月には収穫にこぎつけたい。

 ちなみに、写真が間に合わなかったがもう一種、新大和2号という固定種(上のシュガーベビーも)の苗も育てている。スイカの種は温度管理をすれば苗つくりに使える。

 F1は親とは異なる性質が出るので、固定種の品種を育てるのが良い。