おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

悪玉菌がないものは

自家製ぼかし

 菌はとても重要だ。しいたけや舞茸が無いとしたら寂しい。一方、TVなどで連呼されている除菌は有用な善玉菌もやつけてしまうため、とてもマイナスなのだ。皮膚もそうだし身体の中も同様だ。抗生物質を投与された後に胃腸が正常でいられる人は少ないと思う。

 話は園芸にもどって、野菜屑を発酵させて肥料にすることは良く知られている。実際に試してみると水分や温度の管理(温度を上げる必要)が大変で毎日様子をみなければならない。

 このため、我が家では嫌気性(空気を遮断した状態)の発酵を試みている。少なくとも半年ほど放っておき、その後、畑の土の表面近くに広げて空気に触れさせる。

 材料は野菜屑やコーヒー滓(そのまま撒くと初めは野菜にマイナスになる)などだ。

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 今回はやや乾いたコーヒー滓に加えてティーバッグの使用後の茶葉とじゃがいもと大根の皮を使用したが、じゃがいもの皮はそのまま使うのは避けたい。芋の表面が荒れるソウカ病(食べても問題ない)の心配からだ。

 そこで、さつまいもを蒸かすときに一緒に金属製のざるに入れて10分ほど蒸らして材料を用意した。

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 材料を混ぜ合わせるときには余分な水分は除きたい。ちょうどティッシュペーパーの空き箱が有ったので先にコーヒー滓と茶殻を入れてから蒸した野菜屑を投入して混ぜた。といっても箱を揺すっただけだ。

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 その後、ぬかと油粕(善玉菌が居ると思われる)一掴みずつ入れてまぶし、非常食の白米のパッケージに詰めて封をした(指で押さえるのみ)。

 これで半年か1年放置した後に畑で追肥として使うことができる。今日は昨年の7月に同じようにして作ったぼかしをブロッコリーの根元の表土に混ぜてきた。

 

 

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寒さにあてないものは

人参の種まき

 夏野菜の人参は9月上旬に蒔き終わらないと収穫が間に合わない。一方、保温をすれば12月、1月が蒔き時になる。

 そこで、

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 昨年の畝を片付けて蒔き床を作った。連作をするほど綺麗な人参がとれるという話もあり、土を耕して炭を入れ、粒状の有機肥料をほんの少しまぜておいた。

 そこに、

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 宅配の食品の袋で作った穴開きマルチ(10X20数cm間隔)をかぶせ、

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 固定種の筑摩野五寸の種を各10粒ほど蒔いた。好光性の種子とのことで、覆土はしないというマニュアルも有るが、経験上ごく薄く覆土し、ペットボトルの蓋で鎮圧した。写真の右上の植え穴は種を蒔いた直後の状態だ。

 (重い腰をあげて面倒な作業をしたのは、年明け後も畑に放っておいた人参が思いのほか美味く、次回も同じものが食べたくなったのが理由だ。路地物の有機野菜のおいしさは格別だ。)

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 あとは、家に有った手頃な大きさのビニールシートでトンネルを掛けた。ビニールの端は束ねて止めるのが普通だが、ビニールの余分な長さが必要となり畝のその部分が無駄になるため、別なビニールを用意し、蒲鉾型に張り合わせた。

 うまく行けば10日ほど後には発芽しているはずだが、温度が充分に高くなるか否か測定するつもりだ。

 また、一ヶ所に10粒ほど種を蒔いたので、間引きの手間もかかりそうだ。発芽するか否か不安になり、つい多めになってしまった。

 良い結果が報告できることを願っている。

 

動かないものは(1)

使い込んだノートパソコン

 昨年の大晦日にそれまでメイン機としてだましだまし使っていたダイナブックCX/45E(2007年頃の製品)がついに起動しなくなってしまった。

 内蔵CD/DVDドライブが不安定だったのとディスプレイがだんだん暗くなっていて限界を感じていたが、切りよく2018年の終わりまで働いてくれた。

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 多少困った気持ちになったが、5日の土曜日に外神田3丁目のとあるショップで後継機を調達した。

 古本屋の箱みたいな感じで列をなして収められている多数のノートパソコンの中から自分でACアダプタをつないで起動してみて購入するか否かを決めるようになっている。メーカーはこだわらないつもりだったが、ACアダプタの電圧やプラグの形状などを考慮して今この記事を書くのに使っているダイナブックT350ともう一台の小型の機種を買った。

 T350はリカバリー(12月初めの日付だった)されたウインドウズ7が動く250GBのHDD搭載のもので価格は1万円だった。多分、ウインドウズ7のサポートが残り1年となったのが格安の値付けの理由と思われる。

 前に書いたプロードライザが使われているか否かは帰ってから確認したが、セーフだったようで、胸をなでおろした。

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 キーボードや本体、液晶に汚れがあったものの、帰ってから綿棒などで丁寧に拭き取った結果、見違えるように綺麗になった。

 上の写真は購入直後にWin7のデスクトップの背景を東芝のギラギラしたものから変更した時点の、今はお蔵入りしているHDDによるものだ。

 結局、前と同じくHDDをSSDに換装して使い勝手の良い2017年版のリナックス(Tahrpup 6.0.6)をインストールした。ポータブルワイン(リナックス版の無いIrfanViewをよく使うため)はちょっと古いがバージョン1.7.18を使うことにした。

 ウインドウズに関してはSSDntfsフォーマットの領域を確保してあるのでオフラインで使い続けているソフトのためにいずれ追加でインストールしようと思う。

 余計なものが詰め込まれているため操作が煩わしく動きの鈍いウインドウズ7ではなく、軽いウインドウズ2000にする予定だ。

 これにはSATAインターフェースのAHCIドライバを含めるなどの操作が必要で結構ハードルが高いが、nLiteなどのフリーのユーティリティで乗り切りたい。

 いずれ、これまでと今後のインストールの経緯を書いていこうと思う。

 

1/12/2019 追記

 上のウインドウズ2000の記述に関して

 DynabookT350はチップセットが モバイルインテル HM55 Express というもので、そもそもウインドウズ2000がサポートされていないことが分かった。

 ものを捨てさせる文化から距離をおこうとしてあえなく敗退してしまった。これで記事が終わってしまうとちょっと寂しいので

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 記事を書いているリナックス環境のデスクトップ画面を載せておいた。つづく

 

変わらないものは

自然の営み

 新年おめでとうございます

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 元旦の朝日を浴びて元気にしている鳴門キントキ(さつまいも)の様子です。

 平成も31年で次の時代になりますが、声高に変わらなければならない!と叫ぶ人には気をつけましょう。

 人類を含め、動植物は何百万年という歳月を経て生きつづけてきました。

 鳴門キントキ(下の方の隅にはべにはるかも居ます)は昨年も活躍してくれましたが、その本人(本蔓)は写真のようにしっかりと日の光を浴びています。

 本筋をずっと守っている生き物に支えられていることを実感する新年です。

無いものは作ろう

温度コントローラ

 今年は畑仕事の他に取り組んでいたものとしてはPICマイコンのプログラミング(初心者からなかなか抜けられない)に思いのほか時間がかかってしまった。

 そこで12月は本ブログの出発点である無いものはつくることを念頭に、1年の締めくくりとして手持ちのパーツで何か役に立つものを作ろうと思った。

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 そんなことで完成したのが2x4cm程の基板上に組み上げた温度センサを使った制御基板だ。冬至を過ぎて感じるのは、夏の猛暑から寒波の襲来まで身の回りの温度変化は日常生活への影響が極めて大きい。

 そう考えると、上の写真の基板の出番は結構有ると思う。

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 回路図は上の通りだが、細かな点を述べるとリレーを使うと電力消費が大になる。できれば避けようと思ったが、制御される側の自由度を考えて小型のリレーを使うことにした。

 これが原因で、思いのほか回路の修正に手間取ってしまった。OPアンプを比較器として使用しているのだが、温度センサS−8100Bと基準電圧(12kΩ、10kΩ半固定抵抗、4.7kオームの直列回路)の電源の電圧がリレーのオンオフで変動してしまう。このことは予想していたものの、配線を終わってテストしてみると、案の定リレーオンとオフの間でチャタリング(行きつ戻りつしてしまうこと)が生じて動作が不安定になることが判明した。

 それに対する対策は迷った末、ツェナーダイオードでセンサと基準電圧源の電源を安定化させることにし、結果はほぼ満足のゆくものとなった。

 尚、ツェナーダイオードは4.7Vのものだが、電流を2mA流したときの電圧は4V強となる。これはルネサスNECのデータシートのグラフで確認してある。

 リレーの出力(電流制限が有るので注意が必要)の使用方法は自由に選べるが、今考えているのはペルチエ素子を使った保冷装置の過冷却(0度以下)を防ぐために使用することを考えている。

 また、例えばヨーグルト等の発酵装置に使う場合は設定温度が40度C程度(基準電圧は1.416V付近)になるように半固定抵抗器を調整すれば良い。またOPアンプの入力2、3を逆にすれば設定温度以上になったときにスイッチオンとなりファンを回転させるような使い方ができる。

 上の配線図の回路は参考にして頂いて構わないが、配線図は簡単のため、LED表示ランプやDC電源ラインのヒューズ等の部分は省略している。もし実際に組み立ててみようと思われる場合は過電流が流れることが無いようにくれぐれも注意して欲しい。

 またDC−DCコンバータのBP5293はコンデンサ内蔵で使い易いのだが、負荷が軽いときには動作が省電力モードになるとのことで、考慮が必要かも知れない。

12/30追記

 BP5293は樹脂で覆われた形状だが、スイッチング動作に伴う電磁波ノイズの対策(基板をシールドケースに収めることなど)が必要なことに気がついた。

 このため、今回は通常の三端子レギュレータ7805を使用することにして修正を行った。

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 リレーの動作時にも流れる電流は50mA以下であるため7805の放熱の対策はしていない。

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 回路は上のようになった。尚、入出力の電圧差をなるべく少なくするために駆動電圧は10VDCとしたが、15Vのままの場合、三端子レギュレータの電圧差は10Vで、電流が50mA流れる場合に熱となる電力は0.5Wとなるため、小型の放熱板を用いるなどの対策が必要になると思われる。

 

1/12/2019追記

 上の回路図でトランジスタのベースの抵抗は3.9Kオームとなっているが、増幅度が200位はあるGRランクのトランジスタの場合10kオーム程度で充分なことに気がついた。

 計算式は大雑把に言って 3(ボルト(オペアンプ On 時の出力電圧ーエミッタ電圧))÷ 10(キロオーム)× 200(倍)= 60(mA)で、30mAのリレーのコイルを駆動するのに充分であることが分かる。

 

2020年12月5日追記:

 このコントローラを使っていたペルチエ冷蔵装置の駆動回路を確認する機会が有ったので、主要な点をメモすることにした。

 小型リレーの接点は新電元のHRD05003E(5V3A)の制御端子7に接続された68kオームBの半固定抵抗のプラス側(駆動回路出力(端子6インダクタ経由)に接続)に挿入された150kオームの抵抗をバイパスするために用いられていた。新電元の資料では端子7はプラス側と接地側の一方のみに抵抗VR1を接続するようになっており、端子7の変則的な使用方法になっていた。

 尚、駆動回路はDCコネクタに入力される15Vを1オームのセメント抵抗3個とSBD(D29ー06)による電圧降下で10Vとし、ヒューズを介してDC-DC

コンバータと上述の制御回路の入力としていた。

 また、DC-DCコンバータの出力端子6には電解コンデンサ(16V)が接続され、50μHのインダクタが追加されていたが、受け側は4.7μFのタンタルのみなので、ローパスフィルタを構成するために電解コンデンサを更に追加すべきと思われる。

知っていれば手を出さないものは

プロードライザを使ったパソコン

 寒さが厳しくなり、畑仕事も無理をせずに続けているがつい写真を撮るのを忘れがちだ。そこで、今回はパソコンいじりの話題としたい。

 3年ほど前に入手した中古パソコンダイナブックTX-65だが、電源投入後にエラーになる状態で、ずっと放置していた。

 そのとき調べて分かったのがCPUの裏側に取り付けられているプロードライザという部品が劣化し、ACアダプタを使うとパソコンが動作しないという報告が多く、この部品を通常の導電性高分子コンデンサ4個と交換する方法が有るとのことだった。

 パソコンのキーボードを外して部品を交換する作業をするのにためらい、時間が経ってしまった。

 今回、思いきって作業を開始した。

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 写真の中央左側の4本のビスで留められた金属部材の中央に取り付けられているのがプロードライザだ。

 先ずこれを外すのが一苦労だ(キーボードを取り外す前までも大変だが、すでに他のサイトで説明されているので、先を急ぐことにした)。

 思いきって、電動ドリルを使って4mmの刃先を慎重に押し付けた。思いのほか樹脂が弱く、一気に穴が開いた。

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 その穴にドライバーの先をあてて慎重に樹脂の部分を剥がした。樹脂は弁当箱のように上下の部分から成っていて、その間や下の位置に金属部品がラミネートされている。

 樹脂をかなり取ったところが右の写真だ。マザーボードには縦に4本のランド(ハンダ付けする部分)が有るはずだが、中央にも金属の部分が見える。予想外の結果に多少困惑したが、この金属もプロードライザの一部であることが判明した。

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 さらに破片の除去を進めると、中央の金属の手前側が少し上にめくれた。この部分から左右に切り開いてランド部分のハンダを半田ごてのコテ先で除去していこうと思う。

 今日は疲れたのでここまでにして、余裕のあるときに代替部品(私が用意したのは村田製作所のECASD90G337M008K00)4個の取り付けまでを行いたいと思う。

 それにしても、困った部品で、多くの人がACアダプタが使えない問題に直面していたらしい(古い話題で、おそらくもう過去の事例になっていると思う)。

 

 


 

あり難くないものは

畑の蟻

 紅葉の季節になり、蟻とキリギリスのお話がなんとなく頭に浮かぶ。

 ところが、畑の蟻は実際はわると手を組んでいることが多いのだ。例えば

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 畑の畝に植え付けたイチゴの苗をよくみると、葉の茎が出ている中心の部分(クラウンと呼ばれる)に細かな土がまぶされていて、洗い流しても直ぐに元通りになってしまう。

 これは、蟻の仕業で、その中にイチゴの樹液を吸うアブラムシが潜んでいるのを守っていて、蟻はアブラムシから甘い蜜を得ているのだ。

 時代劇に例えれば廻船問屋と手を組んで裏で悪行を行う悪代官といったところだ。

 イチゴに限らず、人参や、春になるとソラマメの茎も同様に蟻の通勤ラッシュのようになるが、これも同様の仕組みだ。

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 それにひきかえ、イソップ物語のキリギリス(本来はセミ)は害虫のように思われるかも知れないが、秋が深まれば居なくなり、蟻のようにしつこくない。(写真はキリギリスそのものではありません)

 尚、余談になるが、イソップ物語は早くから日本に紹介されており、外国の文化がご法度だった江戸時代に為永春水(俳風柳多留の著者)によって幕府の圧力を巧みにかわして出版されていたとのことである。

 その題名は「絵入り教訓近道」というのだそうで、蟻と蝉が不思議な状態で擬人化されているとか。一度実物を見てみたいものだと思う。尚、この情報は前にFMラジオの番組で小川洋子さんが紹介していたのを思い出した。