おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

初めてのココナツ割り

中身に加えて簡単に食べられるという考えも甘かった

 駅前の八百屋さんの店先にココナツが並んでいて珍しく、家族が買って帰った。初めての買い物で早く中身を食したいが、殻が並外れて固く、台所用品では全く歯が立たない。

 しばらく思案した後、殻のてっぺんのところに辛うじて小さな穴を開けて、中のジュースをカップに移すことができた。

 飲んでみると、甘味も有りとても爽やかな味だった。

 喉を潤した次は果肉を取り出す段だが、石のように固い殻を割るのには大工道具を持ち出さないとどうしようも無い。

 下はココナツジュースを汲んだ穴を外側からノコギリで円く切って広げた後の写真だが、おがくずが入っては困るので木槌で叩いて殻を割る他に良い方法が思いつかなかった。

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 固い殻の座りが悪いので、セロハンテープの紙製の芯を座布団代わりにし、気合を込めて木槌で叩いたところ殻にひびが入り、2つに割ることができた。

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 白い果肉は市販の(乾いている)ものに比べてしっとりとした食感で、香りも有ってとても美味しかった。

 初めてのココナツ割り体験に味をしめて、もう一つ買ってみた。

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 これらはジュースを取り出すのに手こずった一回目の経験から用意したストローで、2本一緒に殻の小穴に差し込むことで細長い方のストローから空気が入り、ジュースの取り出しがとても容易になった。

10月の野菜

季節外れのスイカ

 8月に野菜屑のぼかしを通路に浅く埋めておいたところ、種からスイカが伸びてきてあっというまに蔓が生い茂った。

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 いつのまにか果実もついていて10月初めにはソフトボールより大きなサイズになった。通常スイカの収穫は受粉から40日位(気温や日照によって変わる)なので、9月初めには自花受粉していたものと思われるが、気がついたときには玉子位になっていたので受粉の日付は不明だった。

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 せっかく実がついたので前に撮った下の写真のように

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 カラスに穴をあけられないように炭火コンロの古い網で防御していたが、台風19号が接近したため10月10日に止むなくスイカ栽培は終了することにして直径15cm程にもなった果実を持ち帰った。

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 切って見ると一部は赤い身で、その部分は食べることができ季節外れの爽快さを感じることができた。

 せっかくなので、皮の部分はお酢と塩で浅漬けにしてご飯のおかずにした。

台風がこなければ10月末に大きなスイカが採れていたかも知れない。

 

ノートパソコン修理

マザーボード上の部品交換

 家族が使用しているノートパソコン(東芝ダイナブックT451、2012年モデル)が突然動かなくなった。

 本体の一番手前側のインジケータLEDも点灯すらしない。

 ACアダプタを交換しても変化がなく、かなり重症のようだ。

 大事なデータが入っており、かなり動顛してしまったが、頭を冷やして以下のような手順の対策を考えた。

(A)必要なデータをバックアップする

(B)同じ型番の中古パソコンを入手する(万が一の場合の保険として)

(C)壊れたパソコンの修理作業を実行する

先ず、(A)は、本体からHDDを取り外し(昔のソニーの製品などに比べてずっと簡単だ)、ロジテックのUSBアダプタを使って別のパソコンに接続してデータ領域(Dドライブ)が読めることを確認し、最小限のデータのバックアップを行った。一時間程で作業を終えた。

(B)については、その日の昼食を早めて秋葉原の幾つかのめぼしいショップに向かい、2軒目(外神田3丁目の通りを北に進んで左側の店)で目的のノートパソコンが数台有るのを見つけた。ショップのシステムに従い、自分で通電させ(ACアダプタは富士通のものが同じ19Vなのでそれを使う)、起動の確認を行ったうえ、新品の一割より更に少ない額で購入して帰った。

(C)については、インターネットで検索すると、動かなくなった機種はマザーボード上のチップコンデンサの不良で起動しなくなる問題が多いとのこと。

以下、(C)の経緯について写真を交えて説明したい。

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 ノートパソコンの分解は部品を傷つけないために細心の注意が必要なため、該当の機種T451の分解方法についての記事を参考にして少しずつ実行した。

 使われているビスは種類も比較的少なく、本体側にもF3、F6などの表示が有るので楽な方だが、分解が済んで、組み立ての段になって迷うのが常なため、今回はテープを貼ったラベルを用意してその上に固定して分類した。

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  なんとかマザーボードが見えるところまで辿り着いて表面のシートを剥がし、インターネットの記事を参考にして問題のチップコンデンサを探し出した。

 よく見ると、ごま粒程のチップコンデンサの表面に小さな欠けが有るように見える。

 テスターで測ってみると、ショートしているように思われる。この時点で直る可能性が出てきた。少し安堵した。

(つづく)

 

 

 

 

ノートパソコン高速化(その1)

SSD換装

 前に触れたかも知れないが、ハードディスクをSSDに換装することでノートパソコンの起動等の速度が劇的に変わるので、ぜひお薦めしたい。

 その方法について述べようと思う。

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 写真の青いラベルが付いているのがSSD(ソリッドステートドライブ)で、一時期よりずいぶん安価になった。

 このSSDをパソコンのUSBポートに接続するのに使っているのがLogitecの2.5インチ用アダプタLGB-A25SU3で、HDD簡単コピーツール「HD革命」のダウンロードのキー付きで千円ちょっとで入手できた。

 説明書に書かれている「HD革命」のサイトに接続し、シリアルナンバーを入力するとユーティリティーがダウンロードできると考えたが、更に次のステップが有った。

 4月のことで詳しくは覚えていないのだが、舞台はアークシステムの「コピードライブ」のダウンロードと実行というステップに移る。ここで、試してみたダイナブックT350(正月に格安で入手したもの)に復元(リカバリ)されていた64ビット版のWindows7ではどうしてもはねられてしまう。

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 止むおえず、HDDに含まれているリカバリデータを使って32ビット版のWindows7を復元した。ところが復元したOSは2010年秋冬モデルのものなので、約10年のギャップが有り、マイクロソフトからアップデートファイルをダウンロードする等の作業が必要だった。そのスピードの遅さは呆れるほどだったが、何とか目的のHDD引越しツールを動かせるところまで持っていった。

 写真はマイクロソフトのサービスパックSP1(KB976932)を適用しているところで1時間以上かかると表示されている。

 このソフト(コピードライブ)を購入すると4千円程するので、ハードウエアに無料でバンドルされているバージョンでは相応の手間がかかると観念して気長に作業を進めた。

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つづく

 

 

無いものは作ろう(5)

ACアダプタ電圧変換器(小電流用)

 パソコン周辺機器などの種々の装置を使っているうちにACアダプタだらけになる。電圧や電流容量、プラグの形状も様々で、どれがどの装置のものか分からなくなるので最近は白いラベルを貼って区別している。

 一方、いまのACアダプタは高速スイッチング方式が殆どだが、スイッチという名の通りそれ自体がノイズの発生源で、家の電灯線にノイズを送り込む可能性が有る。

 このため、トランス式の古いACアダプタは貴重だ。

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 前置きが長くなってしまうが、以下のような経緯で電圧変換器を作成することになった。

 写真のACアダプタは出力電圧が17Vで0.9Aまで流せるもので重さは700g強ある。何に付いていたのか今は不明だが、トランス内蔵でノイズの拡散は少ない筈なので気に入っている。

 17Vは負荷が接続されたときの電圧で、開放時の出力電圧は20Vを越える。

 今回、このACアダプタを非常時の携帯の充電などを考えて最近入手したメンテナンスフリータイプの自動車用バッテリーの補充電に使用することにした。

 メンテナンスフリーということで、補水口が無く、蒸留水の補充ができない。このため、大電流での充電は避けたく、せいぜい100mA程度の定電流回路(LM317使用)を介して補充電をすることを考えた。

 実際に繋いでみるとACアダプタの出力電圧とバッテリーのターミナル電圧(12V台)の落差が大きく、弱い電流とはいえ定電流素子LM317の入出力電位差が7Vを越えて発熱(0.7W)も気になる。

 そこで、電圧変換器(降圧回路)を作成してACアダプタの出力電圧を16V台まで下げることにした。

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 回路は専用ICのLM2576ADJ(テキサスインスツルメンツ)を使ったもので、コイルはサトー電気の小鼓型コアに0.4mmのウレタン線を1m巻いて作成した100μH、フィードバック用の抵抗はR1として2.2kΩ、R2として27kΩを用いた。試用中にICの発熱が殆ど無いこと(データシートによれば出力15V以上で効率は88%)を確認して放熱板を付ける必要は無いと判断した。但し、後日小型の放熱板を付ける予定だ。

 上の値で電圧変換回路の出力電圧は16.6Vとなったが、上記した定電流回路の出力側に逆流防止ダイオード(順方向電圧0.3V)を付加しているため、バッテリーに印加される電圧は16V強となる。これは通常のソーラーパネルの出力電圧にほぼ等しい。

 ここまで読んでくれた方々には感謝したい。ところで、何故細かく面倒な作業までして電子回路のパーツ作りをするかというと、このブログで記述している自然相手の野菜作りは予期せぬ障害(四つ足、鳥、虫、カビなどの微生物、日照不足、強風、旱など)の連続で、それに比べれば真面目に作業すれば期待通りの結果が出るパーツ作りは確実に達成感が得られるからである。

 ついこの間もソフトボール位まで大きくなったスイカに雨天続きの対策としてビニールの「座布団」を敷いたところ、すかさず烏の襲撃に遭ってしまった。考えるに、「座布団」の色が赤で周囲が緑色の菜園内で目印をつけたようなものだった。収穫の時期は未だ先と油断したのがいけなかった。

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 電圧変換器の回路は上の通りでTI社のデータシートの21頁の図に基づいている。ダイオードの品番は記入し忘れたが重要で、東芝ショットキーバリアダイオード3GWJ42を使った。この種の回路では図の太線で表されるアースラインが大事で、回路の安定性やノイズの点からどこに繋いでも良いということは無い。また、470μF/25Vの電解コンデンサに並列に0.68μF/35Vのタンタルコンデンサを接続してノイズ対策とした。

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 手持ちの基板や短いリード線を使ったため見栄えの悪い裏側の写真を敢えて載せることにした。上の回路の太線に相当する箇所には糊付きの銅箔を貼り付けてインピーダンス(交流抵抗)を下げるようにし、回路図の細い線の部分は黒いリード線を使って分離するようにした。

 メンテナンスフリーバッテリーにこの電圧変換器をどんな風に使うつもりかと言うと、バッテリーの現状維持が目的なので出番は月に一日位だと思う(通常のチャージコントローラとはこの点で異なる)。

 いざというとき(無いことを祈る)に、例えば部屋に電源が確保されれば照明にも使えて心強い(注:一般的な自動車用バッテリーの容量は28A時で、50%を越えるような過大な放電は想定されていなので、1A流してしまうと一日か二日が限度であり、また室内での充電は行ってはならない)。

 次は、電圧をモニターして、ある程度電圧が上がれば小電流による充電も停止するように構成する予定だ。

無いものは作ろう(4)

巻線器

 前回のコーヒー豆冷却装置の話題で、昇圧回路(24V出力のDCーDC変換回路)を作成することを書いたが、その前にやらねば成らないことが幾つか有った。

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 これはDCーDC変換器などで使うことの多いインダクタ(コイル)を作成している様子だ。木の糸巻のようなドラム型のフェライトコアにウレタン線(又はエナメル線)を巻きつけるのだが手作業では綺麗に仕上げるのが難しく、以前に作った専用の器具を使っている。

 フェライトコアはサトー電気で購入したもの(小鼓型コア)で、高さ1cm強のサイズでこれに0.4mm径の長さ120cmウレタン線を巻くと200μHの容量となる。容量は巻数にそのまま比例はしない。このため種々の長さの線を使って作成したコイルの容量を測定して線の長さと容量の関係を記録している。ちなみに、150cmの0.4mmウレタン線を使うと容量は270μHとなる。

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 装置は右のノブでコアを回しながら手前のスライド式ガイドで押さえたウレタン線を巻きつける仕組みだ。

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 上は以前に紹介した松本悟氏によるインダクタンスメータによって測定している様子で、右のダイヤルのマークが茶色と赤の境界の位置にあるときに上のラジケータの針が振れて緑の領域に達することで200μHの容量が得られていることが読み取れる。

 トロイダルコイルを通販などで入手することも可能だが、必要な容量のコイルを直ぐに作成できることは気持ちが良い。測定器が有れば確実だが、上の情報でコイル作成にチャレンジして欲しいものだ。

 線長とインダクタンスの関係を後日追記したいと思う。

 

7月20日追記:

サトー電気の小鼓型コアに0.4mm径のウレタン線を巻いて得られる容量は以下のようになる

180cm 280μH

150cm 240μH  (8/24訂正)

120cm 200μH

100cm 100μH弱 (ウレタン線を2段巻きつけたときの線長)

80cm  65μH強

 

尚、フェライトコアの種類が異なると容量は違った値になるので注意が必要!

 

 

 

 

無いものは作ろう(3)

コーヒー豆冷却装置

 コーヒーの焙煎に挑戦して何年にもなるが、手網による方法(10分以上も網を左右に振るのでかなり骨が折れる)からやっと卒業できた。

 生豆を入れたドラムをモータで回転させる装置をこしらえたので、作業がかなり楽になった。その「半熱風焙煎装置」はまだ未完成な部分も多く、後日紹介したいと思う。

 本題の豆冷却装置は各部の寸法を決めるための試作品だが、写真のようになった。

 箱の上に開けた穴にザル(直径15cm)を置き、ブロワーで排気されて気圧が下がった箱の中に豆を通して外気を吸い込むようになっている。

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 これまでは、焙煎した豆を素早く金属のざるに移して上から団扇で仰ぐのにダッシュしていた。団扇が当たって豆をこぼしそうで、豆は熱くこちらはひやひやだった。

 製作した冷却装置は家に有った東芝製のブロワー(炭火コンロの送風に使うつもりで以前に秋葉原で入手したもの)と端切れ材を使ったため、費用は特に発生しなかったが、ブロワーの駆動電圧が24V弱のため、いずれ昇圧回路をつくるつもりにしている。今は12Vのバッテリーで駆動しているが、静かな割には排気の温度が高く、豆の熱が吸い取られているのが感じられる。

 ちなみに、焙煎している豆の量は130グラム(竹製のざるに入れた状態で計量して150グラム)程度で少量なため、市販されている冷却装置は強力過ぎる。

  今回は「グアテマラSHBイエロー・ブルボン・エル・ソコッロ」という豆でもう少し深く煎るつもりだったがハイロースト(シティローストの手前で、モカなどの豆が適しているとのこと)位の焙煎になった。モータの回転速度のためか、僅かに煎りむらが出てしまった。