米国製サンダー
紙ヤスリを使用したヤスリがけを電動で行う装置であるが、スイッチが入らなくなった。
とりあえずビスを緩めてみると2つに割れた。
驚いたことに、モーターの回転部分の一部が剥き出しで出現した。
電気製品が壊れるときは電源の配線が断線している場合が多いので、簡単な修理で復活することが多かったが、ここまで合理化された内部構造を見たのは初めてだ。
ただし、ハンドル上部の黒いゴム製のカバーの下にある問題のスイッチは、作りが安易なものだ。スイッチをオンにしたときには内部にある可動接点がその下に有る配線用の端子に押圧される構造なのだが、ケースに固定されているはずの配線用端子自体が緩んでいて手で簡単に動かせる状態になっていた。
最初に配線用端子が下がってしまったときに、電気的な接続が不安定になって、その部分で発熱が生じ、回りの樹脂を溶かして更に緩んだものと思われる。
残念ながら、専用のスイッチが使われていて交換不能なため、応急措置として、端子が下に移動しないように合板の小片を挿入した。
これでスイッチが入るようになったが、ふつうなら修理不能で廃棄されるのだと思う。
昔の日本製の電気器具などとは正反対の合理的な設計だが、一度壊れるとパーツの交換が簡単にはいかない。このため再度の全額の出費が必要になると思う。今回は辛うじて使える状態が保てた。