80年代始めのステレオラジカセ
今は社名を聞くこともなくなってしまったアイワの製品でAM、FMステレオの受信とマイクロカセットによる録音再生が可能な小さなラジカセだ(調べてみると、最近、十和田オーディオという秋田県の会社がアイワブランドで製品を販売しているとのこと)。
残念ながら、メカ部分はゴムの劣化でうまく動かないが、ラジオの部分は完全に動作する。
90MHz以上のワイドFM(AM放送番組のFM放送)が始まっていることに加えて、当時の手が込んでいて非常に精巧なもの作りが分かる貴重な品だと感じ、今回現役復帰を目指した。
手始めに音量調整の薄型ボリュームの劣化が激しくて雑音がひどいのを直すことにした。
同じパーツが手に入らないので、無理を承知で通常の16ミリ径の2連ボリュームを使って修理することにした。
裏蓋が閉まらないので、止むなく裏蓋のボリュームの角が当たる部分を糸鋸を使ってカットした。
ちょっと雑なやり方になってしまったが、以上の修理でFM放送に加えてAM放送もクリアな音質で聴くことが可能になった。
ついでに、電池駆動(単三電池4本)に加えてACアダプタも接続できるようにした。
具体的には、壊れてしまったイメージスキャナの付属品で、残っていたACアダプタ(12V)を使ってDC−DCコンバータを介して6Vを供給するのだが、これについては、守らなければならない事項が多いので、別途記述しようと思う。
尚、今回のような修理に限らず、電源については、充分な知識と技術の無い方は絶対に手を加えないで欲しい。