BIOSチップ取り外し実行編
決断はしたものの、さて何からはじめるか?
目的のチップの周囲を耐熱テープで囲み、8本のピンの半田を同時に溶かす秘策として手許に有った銅の撚り線(多分電源コードの中身)を四角くしたものを配置。
これが、後になって惨憺たる結果につながるとは思いもよらなかった。
耐熱テープのめくれ具合からも想像がつくように、悪戦苦闘のうえチップを剥がしたあとに巨大な半田の塊。半田吸い取り用のテープ(銅線を編んだもの)も当然用意しているが、なかなかゆうことを聞かない半田にあせりまくり。
後で考えると、半田ゴテの容量不足と、マザーボードの放熱性により熱が分散してしまうのに対抗して糸半田の先をどんどん注ぎ込んだのが敗因。
チップのほうもこんな無残なありさま。はたして生きているのか?
結局、半田の塊は除いたものの、マザーボードの表面を剥がしてしまい(手前左側)、さらに致命的なことに、右下のランド(配線用の電極部分)がゆらゆらしていると感じていじっているうちにポロッと取れた。残っているのは髪の毛ぐらいの太さのラインの僅かな先っぽ。
絶望的な気分になり、どっと疲れが出た。
つづく