巻線器
前回のコーヒー豆冷却装置の話題で、昇圧回路(24V出力のDCーDC変換回路)を作成することを書いたが、その前にやらねば成らないことが幾つか有った。
これはDCーDC変換器などで使うことの多いインダクタ(コイル)を作成している様子だ。木の糸巻のようなドラム型のフェライトコアにウレタン線(又はエナメル線)を巻きつけるのだが手作業では綺麗に仕上げるのが難しく、以前に作った専用の器具を使っている。
フェライトコアはサトー電気で購入したもの(小鼓型コア)で、高さ1cm強のサイズでこれに0.4mm径の長さ120cmウレタン線を巻くと200μHの容量となる。容量は巻数にそのまま比例はしない。このため種々の長さの線を使って作成したコイルの容量を測定して線の長さと容量の関係を記録している。ちなみに、150cmの0.4mmウレタン線を使うと容量は270μHとなる。
装置は右のノブでコアを回しながら手前のスライド式ガイドで押さえたウレタン線を巻きつける仕組みだ。
上は以前に紹介した松本悟氏によるインダクタンスメータによって測定している様子で、右のダイヤルのマークが茶色と赤の境界の位置にあるときに上のラジケータの針が振れて緑の領域に達することで200μHの容量が得られていることが読み取れる。
トロイダルコイルを通販などで入手することも可能だが、必要な容量のコイルを直ぐに作成できることは気持ちが良い。測定器が有れば確実だが、上の情報でコイル作成にチャレンジして欲しいものだ。
線長とインダクタンスの関係を後日追記したいと思う。
7月20日追記:
サトー電気の小鼓型コアに0.4mm径のウレタン線を巻いて得られる容量は以下のようになる
180cm 280μH
150cm 240μH (8/24訂正)
120cm 200μH
100cm 100μH弱 (ウレタン線を2段巻きつけたときの線長)
80cm 65μH強
尚、フェライトコアの種類が異なると容量は違った値になるので注意が必要!