おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

シマノインター7つづき(2)

内装7段折りたたみ自転車

 前回はシマノの内装7段ハブSG-7R46を使って後輪を組み立て、倒立させたフレームに取り付けるところまで書いたが、ローラーブレーキやシフターを取り付けて組み立てを終えた様子はこんな感じになった。

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 サドルをスポーツアラーというイタリアの一般向けの製品に交換した。これは重量を抑えたいという理由も有ったが、見ためはオリジナルより精悍になり、30年近く前の自転車には見えなくなった。

 試乗するとギヤの反応がいまひとつ鈍い。それどころか、シフターの操作通りにならなくなった。止むなく帰って点検することにしたが、2ヶ月以上作業してきた結果がこの程度という無念さが頭をよぎった。しかし、

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 シフトレバーから続く変速機のワイヤーのハブ位置での取り回しがおかしい気がする。シマノの内装変速機のシフター(SL-7S50のワイヤー長160cmのものを使用)は良くできていて、ハブでのワイヤーの微調整が不要になっている(その代わりハンドル上のシフター側で微調整ができる)。そのため、プラモデル感覚で組み立てたのが安易だった。

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 このようにするのが正しい方法だった。知っていれば上の写真の状態が間違っているのは明白だが、初めてのため、何となく作業を終わらせていたのを反省した。

 

つづく

 

放っておけないものは

格差

 カエルと白い鳥について書いたが、格差を広げる今の状況は許し難い。

 見て直ぐに分かる野菜の場合、たとえば先に発芽した苗が養分を独り占めしてしまう。

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 こうなると大きい方はどんどん大きくなり、小さい方は同じ性質なのにほとんどそのままだ。

 そうならないように種を少し間隔をあけて蒔くようにしている。互いに競争させて早く育てるという考え方も有るが、大きくならない苗を作るのはマイナス面が目立つ。

 上に対して、コンパニオンプランツという互いに助け合う場合も有る。

 マメ科の植物が良く知られているが、それ以外にもいろいろの組み合わせが有る。

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 いちごの横にネギ、その奥にニンニクを植えた。ネギは根の周囲に抗生物質のような作用を持っており土壌の悪化を防ぐため、にんにくはアブラ虫の対策だが根の深さが異なるためイチゴと競合しない。

 野菜作りについて言えば、農薬に頼らないでうまく育てる方法が進歩を続けているが、未だ広く実践されてるとは言えない。

 競合させるのとは逆に助け合う組み合わせで効果が得られる。

 

 

太古から変わらないものは

王様を欲しがるカエル

 ニュースサイト the Guardian によれば11月8日は世界が失神した日だ。背景を知るにつれて頭に浮かぶのがイソップ(米国ではエイソップ)童話の棒切れに飽きたカエル達。

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 今ははっきりとは見えないが写っているのは大きめの白い鳥だ。

 皮膚が弱いカエルは激減しており、イソップの時代とは違って食われるまえに住む場所がなくなるという問題に直面している。

 

 

部品を替えられないものは

米国製サンダー

 紙ヤスリを使用したヤスリがけを電動で行う装置であるが、スイッチが入らなくなった。

 とりあえずビスを緩めてみると2つに割れた。

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 驚いたことに、モーターの回転部分の一部が剥き出しで出現した。

 電気製品が壊れるときは電源の配線が断線している場合が多いので、簡単な修理で復活することが多かったが、ここまで合理化された内部構造を見たのは初めてだ。

 ただし、ハンドル上部の黒いゴム製のカバーの下にある問題のスイッチは、作りが安易なものだ。スイッチをオンにしたときには内部にある可動接点がその下に有る配線用の端子に押圧される構造なのだが、ケースに固定されているはずの配線用端子自体が緩んでいて手で簡単に動かせる状態になっていた。

 最初に配線用端子が下がってしまったときに、電気的な接続が不安定になって、その部分で発熱が生じ、回りの樹脂を溶かして更に緩んだものと思われる。

 残念ながら、専用のスイッチが使われていて交換不能なため、応急措置として、端子が下に移動しないように合板の小片を挿入した。

 これでスイッチが入るようになったが、ふつうなら修理不能で廃棄されるのだと思う。

 昔の日本製の電気器具などとは正反対の合理的な設計だが、一度壊れるとパーツの交換が簡単にはいかない。このため再度の全額の出費が必要になると思う。今回は辛うじて使える状態が保てた。

シマノインター7つづき(1)

内装7段折りたたみ自転車

 前回はシマノのハブを入手してスポークの長さを計算して後輪リムを組み立てたところまで書いた。

 いよいよ取り付けだが、折りたたみ自転車を倒立させて作業するため、ハンドルの両端を固定するための台座を作成した。更にサドルを置くための2つ目の台座を用意してこの二つで倒立した自転車を安定して支えるようにした。

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 ハンドルの台座は下の写真に写っている。

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  新しいリムの取り付けで問題となるのがエンド幅(OLD、ロックナット間距離)が内装3段のハブ(119.3mm)と内装7段のハブ(130mm)では異なることである。無理に広げるとフレームの強度が損なわれる虞れが有る。

 写真はローラーブレーキを取り付ける以前の状態だが、この状態でほんの少し余裕が有る程度だった。結局薄型のロックナット(2.5mm厚)を使用することと、フレームを少し広げることで対処したが、後輪の取り外しの再には楔となる木材を左右のフレームの間に入れて作業することになった。

 尚、内装7段ギヤに使用する後輪用の歯車(スプロケット)は車輪が20インチのため、シマノ推奨の最小サイズの16Tでは(クランク側が36Tで)速度が遅くなる。このためスターメーアーチャー(世界で初めて内装変速器を作った英国の会社で台湾企業に買収された)製の14Tのスプロケットを使用した。

 薄型ナットやスターメーアーチャー製14Tスプロケットは内装7段ハブを扱っているTKOnlineから入手したが、これらが無ければ内装ギヤの交換は不可能だった。

 

つづく

 

 

 

後戻りできないものは

地球温暖化

 この秋の野菜の高騰については前にも書いたが、夏から続く日照不足や異常高温などのため、例年通りの農作ができなかったためだ。

 「気候変動を理学する」(古気候学が変える地球環境観)みすず書房発行、という本を読んだ。2012年に東京で行われたサイエンスカフェという5回シリーズのセミナーの内容をまとめた書籍だが、驚くような沢山の事柄が種々の図表を使って説明されている。

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 この写真は今日撮影したもので、上述の書籍とは直接関係ない。

 ただ、同書には「気候モードのジャンプがいったん起こってしまうと、外的要因が元の値以下に戻っても、気候モードは必ずしも元の状態には戻らないことも示しました(セミナー第1回のポイント)」と記述されている。

 ごく大雑把に言えば、地球に限度を超えた変化が起きればそれ以前と同じ状態に戻れる保証はないのだ。

 脱炭素社会を目指すパリ協定が日本を含まない94ヶ国の批准で本日(11月4日)発効した。

 上述の本を座右に置き、今何をすべきか考えて行こうと思う。

 

つづく

待ってくれないものは

自然、四季の変化

 新聞によれば、家庭菜園をやりたい人は6割にのぼるとのこと。その一方で畑仕事はある意味で緊張の連続という面も有る。

 何故かというと

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 作業が遅れると一瞬にして状況が変化することも有るためだ。昨年11月29日の朝は冷え込んで、収穫の遅れたさつまいもの葉の色が一変した。こうなるとそのままにしておけない。

 野菜の栽培はゴールの日付を頭に描いて逆算し、遅れないようにスタートしなければならず、種類が増えるとなかなか追いつかない。

 ただし、今の季節は寒さに強い種類の野菜を選ぶことで対処できる場合も有る。

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 本日撮った上の写真の苗はかつお菜で、白菜の仲間らしい。大きくなると葉の表面が葉脈に沿って凹凸が深くなるため、かなりの低温(といっても当地では零度以下になることは少ない)でも生育する。襟巻き状のものは根切り虫(カブラヤ蛾の幼虫)対策の円筒である。中央の右よりの一つは間違ってパンジーの芽生えを混ぜてしまったのに気がついた。