おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

おしべが無いものは

F1の野菜の花

 野菜の種のほとんどが海外製で農家が種を買わなければならない。新聞に図解入りの記事が出ていた。流通している野菜は殆どがF1(一代交配)で、その根幹となるのが雄性不稔というおしべの無い花を使う方法だ。

 自分自身では子孫を残せない野菜を大量生産している。

 借りている畑では固定種(在来のおいしい野菜)を中心に栽培しているが、人参は量販店で買った種を使っていた。

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 花が咲いたので時間をかけて種取りをした。写真の白い花房が茶色になって種ができるまで数ヶ月を要したが、採取した種は無事発芽した。

 その後の管理について野口種苗(種の購入先とは別)に質問したところ、社長さんから返事があった。

 問題の人参は袋に一代交配と書かれていたが、F1(一代交配)の人参は全て雄性不稔でそれ自身では種はできないとのこと。種ができたのはF1でないか、別のところから人参の花粉が運ばれてきたのかのどちらからしい。

 何れにしても良く分からない種を使った栽培を続けることは無意味であり、苦労して採取した大量の種は廃棄した。

 これに懲りずに味が良く安心な伝統野菜(固定種とかエアルームと呼ばれる)の栽培に挑戦していこうと思う。