おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

トンネル栽培

小カブ人参ホウレンソウ

 家族と一緒に雑誌「やさい畑」の2008年春準備号の保温栽培の記事(78ページ)に従ってトンネル栽培を始めた。

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 目指している自然栽培とは少し違う方向だが、農薬は勿論のこと化成肥料も使わない予定だ。この畝の前作はヤーコンで、肥料分が少なく、酸性に傾いていた(pH5位)ため、昨年末に石灰窒素(消毒、窒素の補給と酸性土壌の改良ができるが、吸い込まないことなど慎重な扱いが必要)を散布しておいた。

 さらに、今回畝を用意するにあたって表面から10cm程の深さに植物性有機肥料「吉良グリーン」を混ぜて元肥とした。上の雑誌の記事では畝が伸びる方向に種を3列に蒔くことが書かれており、東側にホウレンソウ、西側に小カブ、中央に人参となっており、その通りに蒔いた。

 尚、中央の人参に関しては初期の生育を助けるために予めV字型の溝を掘って過燐酸石灰と熔性燐肥を混ぜて施しておいた。また、マルチの穴の間隔15cmでは粗いので間に穴を追加して7.5cm間隔にした。(写真手前のトンネル内の白い箱は最高最低温度を確認するための温度記録装置)

 ということで、トンネル内の野菜の配置以外は雑誌の記事とは違うやり方になった。

 種を蒔いた後は丸いボトルの蓋を使って鎮圧した。うまく発芽してくれると良いのだが、今は待つしかない。

 

 話は替わって、20年前の新聞の故青木雄二氏(1945ー2003)の「このまま沈むのかニッポン」というコラムのコピーが出てきた。20年の節目で興味深いと思う。

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 冒頭に森喜朗首相に「できるだけ早く辞めてほしい」が71%との世論調査結果を発表しておりました、との記述が有り、景気浮揚策にことごとく失敗していることについての多様な分析が書かれている。

 今からすると未だ科学が尊重され日銀が独立性を保っていた時代の分析で、20年後の今は更に混沌に拍車がかかっている。上のコラムの後の小泉内閣でそれまでの雇用形態が大きく崩され(米国より酷いという分析も有る)現在に至っている。

 簡単ではないが、表面的な喧伝に流されない生活で対処していきたいと思う。