おいしい菜自然菜園

外に持ち出さず、菜園内での循環を目指しています

シマノインター7つづき(1)

内装7段折りたたみ自転車

 前回はシマノのハブを入手してスポークの長さを計算して後輪リムを組み立てたところまで書いた。

 いよいよ取り付けだが、折りたたみ自転車を倒立させて作業するため、ハンドルの両端を固定するための台座を作成した。更にサドルを置くための2つ目の台座を用意してこの二つで倒立した自転車を安定して支えるようにした。

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 ハンドルの台座は下の写真に写っている。

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  新しいリムの取り付けで問題となるのがエンド幅(OLD、ロックナット間距離)が内装3段のハブ(119.3mm)と内装7段のハブ(130mm)では異なることである。無理に広げるとフレームの強度が損なわれる虞れが有る。

 写真はローラーブレーキを取り付ける以前の状態だが、この状態でほんの少し余裕が有る程度だった。結局薄型のロックナット(2.5mm厚)を使用することと、フレームを少し広げることで対処したが、後輪の取り外しの再には楔となる木材を左右のフレームの間に入れて作業することになった。

 尚、内装7段ギヤに使用する後輪用の歯車(スプロケット)は車輪が20インチのため、シマノ推奨の最小サイズの16Tでは(クランク側が36Tで)速度が遅くなる。このためスターメーアーチャー(世界で初めて内装変速器を作った英国の会社で台湾企業に買収された)製の14Tのスプロケットを使用した。

 薄型ナットやスターメーアーチャー製14Tスプロケットは内装7段ハブを扱っているTKOnlineから入手したが、これらが無ければ内装ギヤの交換は不可能だった。

 

つづく

 

 

 

後戻りできないものは

地球温暖化

 この秋の野菜の高騰については前にも書いたが、夏から続く日照不足や異常高温などのため、例年通りの農作ができなかったためだ。

 「気候変動を理学する」(古気候学が変える地球環境観)みすず書房発行、という本を読んだ。2012年に東京で行われたサイエンスカフェという5回シリーズのセミナーの内容をまとめた書籍だが、驚くような沢山の事柄が種々の図表を使って説明されている。

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 この写真は今日撮影したもので、上述の書籍とは直接関係ない。

 ただ、同書には「気候モードのジャンプがいったん起こってしまうと、外的要因が元の値以下に戻っても、気候モードは必ずしも元の状態には戻らないことも示しました(セミナー第1回のポイント)」と記述されている。

 ごく大雑把に言えば、地球に限度を超えた変化が起きればそれ以前と同じ状態に戻れる保証はないのだ。

 脱炭素社会を目指すパリ協定が日本を含まない94ヶ国の批准で本日(11月4日)発効した。

 上述の本を座右に置き、今何をすべきか考えて行こうと思う。

 

つづく

待ってくれないものは

自然、四季の変化

 新聞によれば、家庭菜園をやりたい人は6割にのぼるとのこと。その一方で畑仕事はある意味で緊張の連続という面も有る。

 何故かというと

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 作業が遅れると一瞬にして状況が変化することも有るためだ。昨年11月29日の朝は冷え込んで、収穫の遅れたさつまいもの葉の色が一変した。こうなるとそのままにしておけない。

 野菜の栽培はゴールの日付を頭に描いて逆算し、遅れないようにスタートしなければならず、種類が増えるとなかなか追いつかない。

 ただし、今の季節は寒さに強い種類の野菜を選ぶことで対処できる場合も有る。

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 本日撮った上の写真の苗はかつお菜で、白菜の仲間らしい。大きくなると葉の表面が葉脈に沿って凹凸が深くなるため、かなりの低温(といっても当地では零度以下になることは少ない)でも生育する。襟巻き状のものは根切り虫(カブラヤ蛾の幼虫)対策の円筒である。中央の右よりの一つは間違ってパンジーの芽生えを混ぜてしまったのに気がついた。

 

 

 

 

 

あまり目にしないものは(1)つづき(5)

 前回は横浜駅には水が迫っていることまで書いた。

 下は大きな平沼橋の上から見た帷子川の横浜駅とは逆側の上流方向の景色である。

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 下に見えている二つの手摺のうち手前側が元平沼橋のものである。橋の左側の相鉄線の線路の手前に五雲亭貞秀の錦絵の説明版が有る。

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 次も水の写真だが、横浜道を更に進んだ先に有る高島橋から上と同じ方向を写したものである。高島橋の下を流れるのは石崎川。

 前方だけ見て歩道を進んでいると気がつかないが、水面の表情や覆い被さる木々の様子に風情が有る。

 

あまり目にしないものは(1)つづき(4)

 前回は新横浜通り(昔のよこはまみち)を浅間下から海の方向(南東方向)に進んだところにある新田間橋(岡野新田と浅間の尻尾の文字を組み合わせた名前)まで書いたと思う。

 よこはまみちをそのまま進むと岡野の交差点に出会う。

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 岡野の交差点は横浜駅西口の相鉄ジョイナスを出て相鉄ムービルの横を起点とするいつも若者で一杯の賑やかな通りがよこはまみちに出会う交差点である。以前は近くに東急ハンズが有った。写真は人混みを避けて交差点を過ぎたところで撮影した。川(帷子川)の向こう側に行く場合は黄色のランプの右の歩道を進む。

 遠くに平沼橋とランドマークタワーが写っている。

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  平沼橋は1997年にできた大きな橋で、帷子川(かたびらがわ)、相鉄線、続いて横須賀線東海道線を跨いでいる。線路の部分のみアーチ型のメッシュのガードが有るが、欄干の横はビルの3階位(もっと高いかも知れない)の高さで、あまり下を見たくない。途中にエレベータが有って、2輪車もそのまま上がれる。

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 平沼橋の上から横浜駅の方向を見たところで、高島屋と相鉄JOINUSのサインが見えている。かたびら川のすぐ横に合計6本の線路が有る。写真とは反対側の直下にあるのが元平沼橋(近くに五雲亭貞秀の浮世絵をあしらった説明板が設けられている)である。

 横浜駅は、間近(マジか)まで水が迫っている。

 

つづく

 

 

使えるパソコンを終わらせないものは(1)

MBM

 あまり知られていないが、ウインドウズパソコンにはOS(オペレーティングシステム)が幾つでも入れられる(4個以上の場合、拡張領域を利用する)。

 起動するときに選べば、同じハードウエアを好きなOSのパソコンに変身させられる。

 このときに大活躍するのがMBMというブートローダー(起動のためのごく短いソフト)だ。ChaNさんという日本の作者によるもので、その働きは非常に明解である。

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 そもそも、パソコンのハードディスク(最近はSSDも有る)にはMBRマスターブートレコード)という全体の先頭領域とPBR(パーティションブートレコード)という各仕切り(パーティション、別名ドライブ)の先頭領域が有る。

 電車に例えれば、先頭車両の運転室(MBR)と、後に続く各車両に車掌室(PBR)が有るようなものだ。

 ウインドウズOSをインストールすると自身の起動のためのプログラムで運転室(MBR)を独占する。でも、これは言ってみれば、皆で交代でハードディスクが使えるのに自分専用にしているのである。リナックスの場合は運転室(MBR)にするか車掌室(PBR)にするか選べる。車掌室(PBR)にすると後で運転手が必要になるが、後述のように、これがとても良い。

 各車両に有るOSをユーザーの希望に応じて起動するのがブートローダーで、何種類か存在する。リナックスの場合、今はGrub4Dosが多く使われている。

 話しは少しややこしくなるが、これらのブートローダーを統括してユーザーの希望に従って自由に選択できるようにするために、運転室(MBR)に置かれるのが冒頭に書いたMBMである。

 複数のOSをインストールし、PBRにブートローダーを配置した後(ウインドウズは先頭の車両と運転室を占拠するが、普通はそのままで気にしなくてよい)、最後に運転手としてMBMをインストールすると、運転室から各車両のOSをきちんと選んで起動できるようになる。(もちろん通常のブートローダーのみでも可能だが、優先順位を決めるような面倒くささがついてまわる。)

 こうすることで、ハロウィンでなくても一つのパソコンが複数のパソコンに変身できる。

 またウインドウズが既にインストールされているPCの場合、Cドライブを縮小して空いた領域に(リナックスの場合Ext3等のファイルシステムの)パーティション(Cの次のDドライブ)を作成してリナックス或いは別のウインドウズ(ウインドウズの場合はややこしくなる場合が有る)をインストールする。更に、OSを入れない共通のデータ領域(普通FAT32というファイルシステムを使用する)を設けておけば、データも共有できるのである。リナックスの場合、極小だがスワップ領域も用意する。

 上記のようにして軽いリナックスOS(新しくても無料)を追加インストールすれば、使い込んだちょっと昔のウィンドウズXP、Vistaのパソコン(サポート無しで危険なのでネットに繋げない)でも、待ち時間のストレスも無く安心してインターネットが使えるのだ。

 

 

 

 

おしべが無いものは

F1の野菜の花

 野菜の種のほとんどが海外製で農家が種を買わなければならない。新聞に図解入りの記事が出ていた。流通している野菜は殆どがF1(一代交配)で、その根幹となるのが雄性不稔というおしべの無い花を使う方法だ。

 自分自身では子孫を残せない野菜を大量生産している。

 借りている畑では固定種(在来のおいしい野菜)を中心に栽培しているが、人参は量販店で買った種を使っていた。

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 花が咲いたので時間をかけて種取りをした。写真の白い花房が茶色になって種ができるまで数ヶ月を要したが、採取した種は無事発芽した。

 その後の管理について野口種苗(種の購入先とは別)に質問したところ、社長さんから返事があった。

 問題の人参は袋に一代交配と書かれていたが、F1(一代交配)の人参は全て雄性不稔でそれ自身では種はできないとのこと。種ができたのはF1でないか、別のところから人参の花粉が運ばれてきたのかのどちらからしい。

 何れにしても良く分からない種を使った栽培を続けることは無意味であり、苦労して採取した大量の種は廃棄した。

 これに懲りずに味が良く安心な伝統野菜(固定種とかエアルームと呼ばれる)の栽培に挑戦していこうと思う。